脳の血液の循環障がいによって起こった意識障がいです。
一般的には、脳梗塞と脳出血、脳内出血、くも膜下出血に代表とされる脳の病気の言われています。
「脳梗塞」とは、
脳の動脈の閉塞、または脳組織が酸素や栄養の不足のため壊死するか、
壊死に近い状態になる事を言います。
また慢性期においては脳血管と神経組織の老化が並行して進行していきます。
「脳出血」とは、
主に活動時に起こりやすく、高血圧症を合併する場合が多い、
脳の血管の一部が破れて出血する疾患です。
「脳内出血」とは、
出血した血液の塊が脳内を圧迫して障がいをもたらします。
「くも膜下出血」とは、
脳を覆う3層の髄膜のうち2層目のくも膜と3層目の軟膜の間の空間に出血が生じ、
頭が割れるようなひどい激痛を伴うのが特徴です。
【症状の特徴】
脳の血液の循環障がいによって下記を合併することがあります。
- 運動機能障がい
- 感覚障がい
- 平衡機能障がい
- 言語障がい
- 嚥下障がい
- 排泄障がい
「運動機能障がい」とは、
自分の意志で自由に移動したり活動することが困難になります。
また麻痺の起こり方も様々ですが、
一般的に「右利き」の人が左脳に障がいを伴うと右半身が麻痺となります。
「右利き」の人が右脳に障がいを伴うと左半身が麻痺になります。
「感覚障がい」とは、
特殊性知覚と言われる主に「嗅覚」、「味覚」、「痛覚」、「触覚」が、
鈍りやすくなります。
それにより熱い物に気づかず火傷をしてしまったり、
皮膚がえぐれている傷口を触ってしまったりします。
「平衡機能障がい」とは、
バランス感覚に障がいを伴い、ふらつきや起居動作、
歩行に障がいをきたす場合があります。
「言語障がい」とは、
右半身麻痺の人に起こりやすく、麻痺性構音障がいや失語症などの
障がいを伴うことがあります。