慢性関節性リウマチとは、関節の滑膜炎症によって起こる疾患で、

全身の関節に炎症をきたします。

また関節だけでなく、

「合併症」を伴う場合があります。

 

【症状の特徴】

関節リウマチは全身の関節に炎症が起こり、初期の頃には関節以外の症状、

倦怠感、食欲不振、体重減少、発熱といったものがみられます。

その後、朝の手足のこわばり、手指関節の炎症が現れ、

全身の関節痛、腫れ、こわばり、しびれなども現れてきます。

また重い炎症になると関節を破壊したり、変形をきたしたりします。

 

「合併症」とは、下記の炎症があげられます。

  • 角膜炎
  • 角膜リウマチ
  • ブドウ膜炎(虹彩炎)
  • 結膜炎
  • 心のう炎
  • 心筋炎
  • 弁膜炎
  • 皮下結節
  • 肺線維症
  • 上強膜症
  • 末梢神経炎
  • シェーグレン症候群
  • アミロイドーシス
  • 貧血

 

「角膜炎」とは、

目を構成する組織で最も外界に近い部分が傷ついたり、

アレルギーなどで炎症を起こすことです。

 

「角膜リウマチ」とは、

角膜周辺部の 潰瘍をきたす疾患です。

結膜充血、毛様充血、眼痛、視力低下などを引き起こします。

 

「ブドウ膜炎(虹彩炎)」とは、

眼球を包む豊富血液の組織に炎症を起こすことです。

飛蚊症、視力低下、充血、鈍痛などを引き起こします。

 

「結膜炎」とは、

眼球とまぶたを結びつけ,まぶたの裏打ちをする粘膜に炎症を起こすことです。

 

「心のう炎」とは、

心臓を包むふくろに炎症を起こすことです。

 

「心筋炎」とは、

心臓を構成する筋肉に炎症を起こすことです。

発熱、頻脈、呼吸困難を起こすこともあります。

 

「弁膜炎」とは、

心臓にある弁に炎症を起こすことです。

 

「皮下結節」とは、

肘や後頭部、坐骨などの外から力が加わりやすいところに、

大豆ぐらいの大きさの硬いしこりが皮膚の下に出ることです。

 

「肺線維症」とは、

肺を包む胸膜に炎症が起こることです。

 

「上強膜症」とは、

白目が赤く充血することです。

 

「末梢神経炎」とは、

手足がしびれることです。

 

「シェーグレン症候群」とは、

涙腺や唾液腺に炎症が起き、涙や唾液が出にくくなる病気です。

 

「アミロイドーシス」とは、

アミロイドという繊維状のタンパク質が腎臓や胃などの組織に沈着する病気です。

 

「貧血」とは、

血液中の赤血球や血色素が減少した状態で、めまいなどを起こします。