自閉症と知的障がいは本来「別物」です。
自閉症は女性よりも男性の方が多く出現します。

またその70%から80%は知的障がいを合併しています。

脳機能障がいによる発達障がいという考え方が一般的で、

決して親の愛情不足やしつけが原因ではありません。

 

治療教育や環境の改善により、

ある程度の適応性を向上していくことも可能です。

 

行動面などの特徴

  • 対人関係や社会性に関心を示さないことがある
  • 言語領域での遅れが顕著に表れる
  • 独特のこだわりがある
  • 新しいことや急な変化に対する抵抗がある
  • 反復的な行動を繰り返すことがある

 

あとはデジタルで動くことも特徴の一つです。

また「トイレ」が好きな方が多いです。

その考えられる理由としては、

目的や使用用途が一つだから落ち着くということが言えます。

 

【強度行動障がい】

<強度行動障がい判別指針強度行動障がいの目安と内容例>

行動障がいの内容 行動障がいの目安の例示

  1.  ひどく自分の体をたたいたり傷つけたりする等の行為。肉が見えたり、頭部が変形に至るような叩きをしたり、つめをはぐなど。
  2.  ひどくたたいたり蹴ったりする等の行為 。噛みつき、蹴り、なぐり、髪ひき、頭突きなど、相手が怪我をしかねないような行動など。
  3.  激しいこだわり 強く指示しても、どうしても服を脱ぐとか、どうしても外出を拒みとおす、何百メートルも離れた場所に戻り取りにいく、などの行為で止めても止めきれないもの。
  4.  激しい器物破損 ガラス、家具、ドア、茶碗、椅子、眼鏡などをこわし、その結果危害が本人にもまわりにも大きいもの、服を何としてでも破ってしまうなど。
  5.  睡眠障がい 昼夜が逆転してしまっている、ベッドについていられず人や物に危害を加えるなど。
  6.  食べられないものを口に入れたり、過食、反すう等の食事に関する行動 テーブルをひっくり返す、食器ごと投げるとか、椅子に座っていれず、皆と一緒に食事できない。便や釘・石などを食べ体に異状をきたしたことのある拒食、特定のものしか食べず体に異状をきたした偏食など。
  7.  排せつに関する強度の障がい 。便を手でこねたり、便を投げたり、便を壁面になすりつける。脅迫的に排尿排便行動を繰り返すなど。
  8.  著しい多動 身体・生命の危険につながる飛びだしをする。目を離すと一時も座れず走り回る。ベランダの上など高く危険な所に上る。
  9.  通常と違う声を上げたり、大声を出す等の行動 たえられないような大声を出す。一度泣き始めると大泣きが何時間も続く。
  10.  パニックへの対応が困難 。一度パニックが出ると、体力的にもとてもおさめられずつきあっていかれない状態を呈する。
  11.  他人に恐怖感を与える程度の粗暴な行為があり、対応が困難日常生活のちょっとしたことを注意しても、爆発的な行動を呈し、かかわっている側が恐怖を感じさせられるような状況がある。

 

参考文献(「強度行動障害特別処遇加算費について」)厚生労働省社会
      (はじめて学ぶガイドヘルプ)野村敬子編著