【利用者のことを十分に理解する】

本人とのコミュニケーションはもちろんのこと、

その利用者のご家族や身近な支援員などから情報をたくさん集めることが大事です。

尚、本人を理解するにあたり、焦らずに時間をたくさんかけての良いので、

しっかりと関係を築いていくようにします。

 

【支援の見通しの共有】

情報収集を行う上でも必要なことですが、

本人の支援の見通しを立てて行動する必要があります。

例えば、

「一人でジャンパーを脱ぐ」という目標を掲げている利用者に対し、

「知らずにジャンパーを脱がすのを手伝ってしまった。」ということが無いようにします。

また、支援者が変わることによって本人の心理的変化もあるでしょうし、

態度や行動に変化があるかもしれません。

予め、そのような情報も聞いておくことで、

しっかりとした「いつも通り」の行動ができるような支援者側の配慮も大切です。

 

【支援の達成水準を明確にする】

見通しを立てたところで、どこからが「できた」になるのか、

支援計画の達成を明確にする必要があります。

「理解をしているのか」

「自分の意思で取り組めているか」

「習慣化できているか」

なども考えていく視点になります。

 

【日常生活の適応能力を高めるように支援する】

日常生活に必要な行為のなかでも、現在獲得している生活能力に対しては、

それが維持できるように支援すると同時にまだ何らかの支援が必要な行為については、

その行為を代わりに行うのではなく、その人の発達段階をふまえてその方法を獲得し、

それを習慣づけられるように支援したり、見守ることが大切です。

 

参考文献(はじめて学ぶガイドヘルプ)野村敬子編著