「弱視者」とは、“見えにくい”人のことです。
視覚障がいの過半数を占めるのが弱視者で、
全盲の人よりも多いと言われています。
しかし、見えにくさは人それぞれなので、
例えば眼鏡をかけずに新聞を読むことができても、
歩くときは白い杖を携帯する必要があったり、
誤解をされやすいところに悩みを抱えた方が多いです。
【症状の特徴】
症状には下記の特徴があります。
- ぼやける
- 遠近感がない
- 明暗順応が困難
- 色覚の障がい
- 夜盲
- 昼盲
- 眼球しんとう
- 求心性視野狭窄
- 中心暗点
- 不規則暗点
- 半盲
- 光視症
- 飛蚊症
- 複眼
「ぼやける」とは、
ものの形や輪郭がはっきりと見えず、
ものを見つけにくい不便さのことです。
「遠近感がない」とは、
外の景色が絵のように見え、焦点があわせにくいことです。
ろうそくに火を灯しにくいかったりします。
「明暗順応が困難」とは、
明るいところから暗いところに行ったときなどに、
目が慣れるまでに時間がかかることです。
暗いところから明るいところに行ったときも同じです。
「色覚の障がい」とは、
色が別の色に見えたり、同じ系統の色を識別しにくいことです。
「夜盲」とは、
周囲の暗さによって、一定のところから全く見えなくなることです。
「昼盲」とは、
白い紙に書かれた字がまぶしくて見にくかったり、
正面から太陽の光を浴びたときに極度のまぶしさを感じることです。
「眼球しんとう」とは、
文字を読むときに動いて見えたり、ものを注視するのが困難なことです。
「求心性視野狭窄」とは、
視野の中心部のわずかな部分しか見えにくく、
ものを探したり、一人で外出するのが困難なことです。
「中心暗点」とは、
ものを注視ると中心部だけ見えにくかったり、
歪んでみえたり、人と視線をあわせることが困難なことです。
「不規則暗点」とは、
見えるところと見ないところが絶えず変化し、
目の前に突然人が現れるような感覚がすることです。
「半盲」とは、
視界の片方が見えにくいことです。
見えにくい側の身体をぶつけやすく、
ケガをすることが多いです。
「光視症」とは、
光がつながってみえたり、
電灯などの周囲に輪ができてみたりすることです。
「飛蚊症」とは、
目の前に絶えず、蚊が飛んでいるように見えることです。
「複眼」とは、
もの二重に見えたりすることです。